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ブースデザインの考え方

Exhibition Design Think インタビューの重要性

プロジェクトのスタート地点には必ず、『オリエンテーション』という場があります。
これは、プランやデザインするに当たって必要な情報を伝えて頂く場なのですが、ここで私達が大切にするのはインタビューです。
多くのオリエンテーションでは、『出展条項・展示物・目的(リードの獲得/新製品のPR)
』や要望として『大きく社名を出す』など、ほとんどの企業さまが決まりきった情報のみを伝えることが多いのですが、これを真に受け『お客さんが言ってるから。。。こうなんです。』とその背景を無視し、プランニングするという機会をよく見かけます。
デザイン会社・装飾会社のディレクターとは往々にして営業マンなのです。

ロジックもビジョンもなく、売上げを獲得するために攻める。
売上げは会社経営には必要な事なこととは理解出来ますが、デザインを生業にしている者にとってはナンセンスな行動なのです。

そもそもお客様は自社で空間構築や販促に繋がるスキームがないので外部と組んで、最大限の効果を出そうとするのです。
もちろん、私達に何を伝えれば良いかもわからないはずです。

そこで、私達は様々な切り口でインタビューをするのです。
それがなければ、身勝手なプランにしかならないのです。
ヒアリングヂカラはインタビュー次第なのです。
このコミュニケーションが良いプランにも悪いプランにもする根源なのです。

お客様の言葉のウラを見て、プランニングに落とし込む。

クリエイターに必要なのはインタビュー力 + 理論 + 少しの感性です。
この編集力がデザインになります。

Exhibition Design Think デザインは営業マン

よく、私達がクライアントから耳にする『B to B』だからというデザインに対してのネガティブな言葉。企業間取引だという事実なのは重々承知しているのだが、それは展示会そのものの大義や企業と企業が商談する際のカテゴリーにすぎないと考えています。
『B to Bだからこんな感じで。』とか『B to Bだからデザインは置いといてパネルをどうするか?』といった単点での意向をたくさんお聞きしますが『モノは必ずコトから始まります』全体から部分へと。

各ポイントでは『B to B』俗に言う、ロジカルなデザインが適用されますが前回にも書きました、『印象力』を残すには、店舗で言うファサード(面構え)は特に重要です。それが『B to C』の考え方です。
まず、ご来場者のアンテナに引っかかることが大切です。
これの感覚の部分がなければコトは始まりません。
ブースの印象・営業マンの印象・コンパニオンの印象から各製品という流れです。
そもそも取引のある企業さまや目的を持ってブースを訪れてくれる方は別ですが。

みなさんも、『いい店・悪い店』を感覚的に判断された経験はあると思います。
それは何を基準に選定していますか?
広告もそれと相違ありません。

ご来場者も様々な時空間を体感してきている『目の肥えた方々です。』
いい空間・いいお店に対してのイメージがあるのです。

出展のご担当者様は、今一度ミッションを見つめ直してみて下さい。
販路を拡大するための展示会なのです。
ブランドを浸透させる為の展示会なのです。
顧客をより囲い込むための展示会なのです。
決してプライベートショーでなないのです。

だから、ファーストコンタクトは非常に大切です。
デザインは営業マンなのです。

Exhibition Design Think カタチをデザインしない

私は、飲食店・物販店などの商業施設のデザインや展示会のブースデザイン・グラフィックワークを生業にしています。その中で大切にしている事は、『デザインしない』という点です。もちろんデザインはするのですが、あくまでクライアント様とエンドユーザー様のプラットフォームになり得る『空気感をデザイン』するようにするべきです。展示会における『企業ブース』に関しては、特に大切だと言えるでしょう。
多くの展示会は、たった3日間しかないのです。この限られた時間で最大限の効果を獲得しなければなりません。

デザインポイントは下記の1~3のようなことです。

1.印象に残るかどうか。
2.ブース内に誘導出来ないまでも、ブース前で足を止めていただけるかどうか。
3.カンパニーイメージが内包されているかどうか。
4.伝えたい情報がシンプルに伝えられているかどうか。
※誤解されてはいけないので、念のために↓
■製品をどう見せるかという点ももちろん大切です。

上の1~3は、ゲスト様に『聞く耳』を創出するものです。
数ある出展社の中から、際立った情報を持ち帰って頂くには極めて重要なファクターです。

日本における、展示会はマーケティングが遅れている。

昔は展示会の位置付けが展示商談会という『商談の場』でした。
それが現在は『商談に至る前段階の場(知ってもらう→検討する)』になっています。
複雑化する情報社会の中、いかに自社とともに自社製品・技術にスポットライトを当てるかが成果を左右します。
現状の展示会ブースデザイン業界では、一部のデザイン企業を除いては、短絡的に装飾を実施する企業が多く存在します。旧態依然の状態なのです。
本来はマーケティング感覚を持ち、構築していかなけらばならないはずなのですが、仮設空間特有の規制や効率を逃げ道に、業者主導の空間が多いように見受けられます。
それはみんな商売なので一概に悪いとは言えないですが、このままでは業界のステージアップが為されません。ただ、これはデザイン事務所や装飾会社だけが悪いのではありません。発注する企業様も、明確なミッションを据えて判断基準にしなければ多くのデザイン事務所や装飾会社は、仕事を獲得するために『あたりさわりないプラン』を提出してしまいます。確実にデフレ状態なのです。
これは、企業様にとっても業界にとっても良い結果に繋がらないのではないでしょうか。
言葉遊びのデザインではなく、本質を見据えたデザインが後の成果を産みだすのです。
だから、ブランディングや企業の戦略的背景を実施するためのストーリーを踏まえたデザインでなければならないと思うのです。

【製品や技術力・ブースの外見的印象・スタッフのおもてなし力】×
【企業イメージや企業の未来のストーリー】=Design